昭和生まれのお婆ちゃんの今は昔の物語

つい昔はね〜と言ってしまい、子供達から時代が違うと言われてしまいいじけてしまいそうになる事を徒然なるままに書き綴って行く今は昔の今昔物語

何を買うの?持たされたのはバケツ一個と一円玉一枚。

今から60年ほど前の話
 
お使いでたまにおからを買いに行かされた。
当時の私は多分四歳か五歳。
 
持たされたのはバケツ一個と一円玉一枚。
 
まだお金の価値が良くわかっていなかったと思うけれど、一円で買えるのはお菓子の「雀の卵二個」という事は分かっていたから、
 
一円でバケツ一杯のおからが買えるという事は結構衝撃的だった。
 
おからは豆腐を作った後にでる搾りかすだから、確かに商品としての価値は低かっただろうし、日持ちもしないから安く大量に買えたんだと思う。
 
我が家は大家族で父親は9人兄弟の長男。
一番末の弟は25歳離れていたから、
 
従妹と叔父さんおばさんの区切りがない感じで、
みんな名前で呼んでいました。
 
少ない日は15人、多い日は20人近い人数がひしめき合っていたんですね。
 
その人数分の食事を用意するのだから、
おからもバケツ一杯必要だったのだと(笑)
 
今は一円で買えるものなんてなくなりましたね。
 
なのに何故卵の値段は変わらないのでしょうか?
最近はワンパック100円で売られることはなくなりましたが、
それでも100円台の値段で売られています。
 
おからも最近は見直されてきました。
 
そろそろ卵も本物を食べる時期になってきたのではないでしょうか?
 
昔一個10円で売られていた有精卵なら
一個100円の価値があると思いませんか。
 
物の価値を見直すのも
風の時代のなせる業なのかもしれませんね。